タイヤ交換時期

タイヤの寿命は、様々な要因によりどの程度劣化してしまっているかによります。
スリップサインと呼ばれる、溝が1.6mmになった際に出る警告の目印が交換時期とされています。
しかし、タイヤはゴム製品であり、日々の走行で雨や土、油などの物質と接し、また、駐車時においても直射日光やオゾンにさらされ徐々に劣化していくものです。そういった劣化の進み具合も、タイヤの交換時期に大きく関わることを忘れてはいけません。
スリップサインではまだまだ使えるタイヤでも、タイヤにヒビや傷などがある場合は要注意です。
パンクなどの原因になったり、危険を伴う場合があります。
安全なタイヤで安全に走行するためには、スリップサインだけでなく、タイヤ全体の劣化や損傷具合も点検し、見極める必要があります。
不安な点があれば、当店にご相談ください。

 少なくとも、次のようなよ場合には、直ちに交換する必要があります。

  • スリップサインが現れた場合
  • タイヤのコードに達する外傷やゴム割れがある場合
  • サイドウォール部にピンチカットが現れた場合

◎スリップサインについて
スリップサイン
スリップサインとは、タイヤの溝の底にある盛り上がった部分のことを言います。
それはトレッド全周の4~9カ所にあります。トレッドが摩耗して溝の深さが1.6mmになると、そこがトレッドと同じ高さになり、スリップサインが現れます。このサインが現れたときを、摩耗によるタイヤの使用限度としています。(法規制)
タイヤの摩耗が進行すると、運動性能が低下するだけでなく、雨の日の走行では排水性が低下し、最悪の場合ブレーキやハンドルが効かなくなるハイドロプレーニング現象が起きやすくなります。摩耗限度の目安であるスリップサインが現れたら直ちに交換しましょう。

◎ひび割れについて(クラック)
タイヤひび割れ画像クリックで拡大します。
車のタイヤにはひび割れを防ぐ「ひび割れ劣化剤」という油分が入っています。年数が経つと、それがどんどん抜けていくため、タイヤは自然と劣化していきます。
輪ゴムも使いはじめは弾力性がありますが、放置しておくと硬化して伸びなくなりますよね?
ゴムは年数で劣化するんです。
◎ピンチカットについて
ピンチカット
サイドウォールの一部に、盛り上がったような変形を発見したら、至急にタイヤ交換を行ってください。この変形は「ピンチカット」と呼ばれ、縁石に強く乗り上げた際などに、サイドウォール部が衝撃を受け、タイヤ内部のコードが切れてしまっている状態なのです。このまま走行を続けると大変危険です。

a:4735 t:1 y:2